金髪王子2

あー、もう、センセーが余計なこと言うから、わかりかけてた答えが、ぶっ飛んじまったじゃねーか!


俺は頭をガシガシかいて、問題を初めから読み直すことにして、前のページをめくった。


そのとき。



「あ、そういえば大輔、おまえ、進路はどうすんだ?」


「え?」



進路?


センセーのマジメな声の響きに、問題集から顔をあげ、後ろを振り向く。

< 32 / 519 >

この作品をシェア

pagetop