金髪王子2


俺は、聖慶大の正門前で途方に暮れていた。


聖慶大のキャンパスなんか、俺には右も左もわからない。


栞がいる場所の手がかりも、まったくない。


どうしたらいいんだ……。






ことの発端は、今から1時間前。


部活に行こうとしていた俺のケータイに、菊地から電話が入った。


ん? 

今日って、菊地休みだったよな?


そう思いながら電話に出ると、思いもよらない話を聞かされた。


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