金髪王子2

なかばやけになって、ブラウニーをひとつつかみ、大輔くんの口元に持っていく。


パクッ!


大輔くんは、満足そうにひと口かじった。


「うまい。栞も食べて」


えぇっ、これを?


大輔くんのかじった跡の残るブラウニーを見て……。


ムリッ!


そんなの恥ずかしすぎる。


もうすでに耳は赤いと思うのに、さらに体温が上昇するのを感じて、

うらめしげに大輔くんを見あげると。

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