金髪王子2
きっと、ご両親は、大輔くんの将来のことを考えて、留学を勧めたんだよね?
それを、私のために行かない、だなんて、そんな理由で許してもらえるのかな?
もっと、ちゃんとした理由じゃないと、許してもらえないんじゃ。
そう心配していると。
「そうか、そういうことなら、しかたないな」
カール王子は、あっさりそう答えた。
ええっ!?
それだけ?
いぶかしく思ってたら、カール王子はちらっと大輔くんのお母さんを見て、続けた。
「好きな人とは、離れちゃダメだ」