金髪王子2



「ねぇ、今日でお別れなのに、こんなに早く帰ってきちゃって、ホントによかったの?」


帰りの電車の中で、大輔くんに聞く。


「もちろん。
あれ以上いても、特に話すこともないし」


「そっか……」



たしかに、食事中、よくしゃべっていたのはカール王子だけで、

お母さんも大輔くんも、あいづちを打ちはするけど、それだけって感じだった。


「初めて会った中1のとき以来、ずっと会ってなかったんだ。
これからも会うつもりはなかったんだけど、これが最後だっていうから、しかたなく会うことにしたんだ」


「ふぅん、そうだったんだ……」

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