Tree~一つ一つが葉になるとき
夏恋
「夏恋」～ポエム
普通の恋とちょっと違う
それはつかのまの幸せ
・・でも
今でも心に刻まれてるんだ
あの日のこと
コバルトに輝く海
いつもは濁った海にしか見えないのに・・
波をひたすら駆け抜ける貴方の姿
見つけた瞬間
今までにないくらいときめいて
私の中に眠っていた何かが動きだす
疲れて浜辺に降りてきた貴方
そっとタオルを差し出すと
ふにゃっとした子猫みたいな笑顔で
「ありがとう」
・・・その顔はズルい
その後二人で食べたかき氷
甘い甘いイチゴ味
その日はずっと貴方の事を考えてた
ううん。
その日だけじゃない
その次も
またその次の日も
私はその海に行って貴方のことを考えた
でも・・
何日経っても彼がもう海に姿を見せることはなかった
一人で食べたかき氷
少ししょっぱく感じたブルーハワイ
名前も知らない彼に恋をした
私の小さな夏の出来事
時々思い出すよ
きれいなままで。
《FIN.。o○》
