幸せはすぐ傍に①
蓮の一言で修が離れた。フぅ…助かった…。
「ヘイへ~イ。わかったよ総長。」
ふてくされたような顔をしながら落ちた携帯を拾った。って…
「…総長??」
たしかそういったよね。聞き間違いとかじゃなければ…。
そんな私の一言で修の目は輝きに満ちた。
「そうさっ!!お前の隣に居るのは歴代最強と言われている俺ら龍神四代目総長:神谷 蓮!!」
「ふ~ん。」
蓮。総長だったんだぁ。言われてみれば、そうっぽいね。
「…それだけ??」
修がキョトンとした顔で見てくる。そりゃぁものすご~く、物足りなさそうな顔で。