ヌイグルミは投げるものではありません
「じゃ、欲求不満?」

「そこは、各自に好きなことをしてるけどね」

「間城は?」

「ゲーム好きだから」

「BL?」

「……んー、そうだね。でも、普通にギャルゲーとかもやるよ。恋愛もの以外にもロープレとか、アクションとか」

「でも、買いに行けなくない?」


だって、ここ広いけど楽しむ場所なさそうだし、商店街みたいのは見かけたけど、ゲームセンターから何かやらがない。

そう考えると、退屈でしかない。
一体、何が楽しみになるんだろう。


「観月は、普段なにしてるの?」

「僕は、人をからかうことを生き甲斐にしてるんだ」


ちょっと、ふざけてるからアクビが出る。
すると、間城が少しだけ俯いた。


「……なんか、良いかも」


と呟くが、何が良いのか分からない。
間城は熱があるのか頬を赤くさせて、私の手を掴むと走り出した。

遠くで、チャイムの音が響くのをゆっくりとした気持ちで聞いていた……。
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