ヌイグルミは投げるものではありません
「そうだった。ここどこ? 職員室に行きたい」

「逝きたい? じゃあ、この人形みたく殴ってあげようか?」

「んー気持ちだけ貰っとく。そっちの意味じゃないから。ゴーの方」

「日本語、難しい」


絶対に知ってたと思う。
まあ、知らなくても変な日本語は覚えなくてもよろしっ!!


「職員室に案内してくれると助かるな。このままサボるのも良いけどさ、後が面倒だし」

「職員室なら、真逆の方だ。こっちは教師が来ない暗黒地帯だぜぃ」

「……ねえ、何で日本語を習った?」

「ジャパニーズアニメ、最高ー」


あー、だから変な感じなんだ。
絶対に現実社会で使うような言葉じゃない。

聞いてて面白いけど、生活が成り立っていたら笑える。


「あ、僕、観月」

「……あー、こっちはジル」

「ジル……、どこの人?」

「ナイショ。テレビで秘密を着飾る方が美しいと聞いたからね」

「ん……、そうかな」


このジルという男の子、不思議系統だ。
男で天然ってのもどうかと思うけど。ちょっとレアだ。
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