天使の羽根

「お前が病院から飛び出してきたから、後追って来たんだよ!」

「……そっか」

 その返事を聞いた高志は、怒りを露にして足早に穂高に近付いた。

「過去に行ってたなんて事、そんなの現実的に有り得ねぇだろ?!」

 そう言って、高志は穂高の胸倉を掴んだ。

 今にもその頬に拳が突き出されそうな勢いだ。

「信じられなくて、当り前だよな」

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