天使の羽根

Act.3


 楽しそうに料理を作るあずみの背中を見つめるだけで、鼓動が加速して行くのを感じている。

 お節介と言いながらも、本当は自分の傍に居てくれる事が嬉しいのかもしれない。

 そんな感情が穂高の中に渦巻いていく。
 
 いつも一緒にい過ぎて気付こうとしなかった。


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