甘く、優しく、ときには苦く

「うん、わかった~
じゃあ今から行かせるよ。」

とか言って電話を切った。

「樹ちゃん、樹ちゃん!」

「はい?」

「今からカフェに行ってくれよ。」

「・・・はぁ!?
無理ですよ。
俺、まだ仕事残ってるんですから。」

しかも、かなり。


「そんな硬いこと言うなって。」

「いや、硬いとかそういう問題じゃないというか・・・。」

「まあまあ。ほら、早く行け!」

「行きませんって。」

理由もわからないまま行けるわけないし。


「いいから行け!
命令だ。」

・・・・はぁ!?


「・・・・わかりましたよ。
行けばいいんでしょう?」

行ってすぐ帰ればいいわけだし。


俺は、やれやれという感じで医局を後にした。


< 76 / 92 >

この作品をシェア

pagetop