100回目の告白

動き出す歯車




「…え……?」
「……今日は奥様と旦那様とレストランでお食事にございます」
「……な、んで……?!」


あたしはすすっていたスプーンを落として叫んだ。



「………。…奥様と旦那様がそうおっしゃっているからです」



スプーンを拾い、新しいものにお取り返しますね、と言いながら俊輔は笑った。
病院に行ったあの日から、俊輔はあたしの傍にあんまりいなくなった。


「…さ、お召しかえいたしましょう。それ相応のドレスは用意させております」


そう言って俊輔は召し使いを呼んであたしを着替えさせ、メイクをした。



嫌がるあたしを無理やり。




「……やめてっ…!お願い、俊輔、やめて!!」
「おとなしくしてください」




俊輔はあたしをベンツに押し込み、自分も乗った。






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