甘々注意報

意識

乃愛side




教育実習の期間が終わって舜ちゃんも中澤先生もいなくなった


あのあとも中澤先生は咲斗に付きまとってたけど…


咲斗は先生のことを美歌から中澤って呼ぶようになってた


中澤先生はそれが気にいらなかったみたい




舜ちゃんは今までと変わらず接してくれた…


まぁ、よく家に来るのは困るけど…




あとあれからちょっと気になることがあるんだ…






「乃愛…聞いてんの?」



「陽菜、何?」



「あんた人の話し聞いてなかったでしょ?」



え、なんか言ってたっけ?



「なんか話してた?」



「はぁー」



ため息つかれた…



「ごめん、なんの話?」



「修学旅行の話!!」



修学旅行?



「今日、班決めするんだって」



「今日するんだ…陽菜となれるかな?」



「あんたさアタシより咲斗となりたいとか思わないわけ?」



そりゃあ咲斗ともなりたい気持ちはあるけど…陽菜とも一緒がいいんだもん…





「班決めはクジらしいよ」



「純…邪魔…」


純が陽菜に抱き着いてきた




クジかぁ…

クジだと一緒になれる確率低いよね…




「班とか別になんでもよくね?」



咲斗は私となりたいとか思わないの?



「なんだよ咲斗、お前は乃愛と一緒がいいとか思わねぇの?珍しいな」



「どーせ自由行動の日あるし…」





気になることは最近咲斗にちょっと避けられてる気がすること…



私なんかしちゃったのかな…?




「……」



「乃愛?今日静かなんだけどどうかした?」



「え、な何もないよ」



目の前に陽菜の顔があってびっくりした…




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