アダルトチルドレン
「ガチャ」
とドアが開いて、先生が入ってきた…

一枚のカーテン越しに下半身丸出しで情けない姿で待ってた…。

「こないだの検査結果がやっぱり怪しかったから今日はもう少し詳しい検査をするよ…」
と言われた…


コルポスコピーで悪いところをみて狙って、穴あけパッチンみたいな音のする器具で何箇所か中の組織をとるらしい…


怖くて、
「痛いんですか?」ともう1度今度は先生に尋ねた。


「優しくやるから頑張って…」と言われ、

「もうにげれない…」と確信して、検査に挑んだ。

液体を塗って反応を見ながら、先生が、

「3時、9時…」

とか時計のように、
「パチン」という音と共に組織をとっていく…

怖さの限界で、
「あと何回ですか?」

ときいてしまった…

すると、

「もう終わったよ…よく頑張ったね」
と言われ、
「後は出血があるので後処理だけします…」と言われタンポンを入れられ、検査が終わった…

そのまま、診察室に入り、
「この検査でほぼ癌の具合が解るから、また2週間後に来て下さい」

と言われた…

怖い検査が終わって、胸をなでおろしながら、
「よく頑張った」

と自分にいい、ホッとした。


結果がでるまで、長いけど、
「大丈夫」と自分にいい聞かせ、普段通りに生活していた…

結果が出るまでは、母親も心配していたが、「癌だったとしても初期ならほぼ完治するから…」
という言葉に救われ気分も楽になった…


経験者から言われる事程説得力のあるものはない。

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