boyshな女の子




応援席にいた人達まで校庭に出てきてカラーごとに整列し始めた。




これは誰が見ても『終わったんだな』と思うだろう。




というか、最後の勝負の結果を見てない俺って…………、




(一体どうなんだろ…………)




結構マズイよな………。




ずっと某然としていてもしょうがないので、仕方なく列の1番後ろに並ぶ。


なんだか心なしか皆がそわそわしている気がする。




「茂木、みんなして浮き足立ってるけど何があったんだ?」


近くにいた茂木を捕まえて簡単に尋ねる。


「『何があったんだ?』てお前………景品のこと頭に入ってないのか??」


「普通に入ってるけどそれがどうかしたんか?」


「……………ありえな」


あろうことか茂木は手で顔を覆って、空を仰いだ。




そんなにあり得ないことなのか?





< 112 / 470 >

この作品をシェア

pagetop