boyshな女の子




そっとドアを開けて中の様子を窺う。


こんな場面に遭遇したことなど今まで一度として無かったので、好奇心が湧いたのだ。





教室の中には髪の長い女の子と隣の席の水城が立っていた。




「……君とは付き合えない。俺昔から好きな奴がいるんだ………」


「……そう、なんだ……」


「ゴメンな…」


「ううん、アリガトね」


そう言うと彼女は笑って教室を出ていった。




見えないように物影に隠れて後ろ姿を見送ってから教室に入った。




ビックリしたような顔をしている水城に近付く。


「好きなやついるんだ~、水城って」


「…聞いてたのかよ」


「おぉ、バッチリ」


ニヤリとしながら言う。




< 26 / 470 >

この作品をシェア

pagetop