月夜の天使
『神よ、僕を天にお召しください。そして、この宇宙の星となり、二人の愛を永遠に見守りましょう』

瑞樹、すごい・・・!!

台本なしでセリフは完璧。

それになによりも、清らかな天使のたたずまいを感じた。

「瑞樹くん、セリフはとっても良いわ!でも、その表情は違うわね。この天使は清らかなだけじゃないの。心と魂の奥底に、秘めた暗い影があるのよ」

「瑞樹くんとっても良かったのに。凛音の要求が多いってことは期待できる才能ってことね、瑞樹くんすごいな~!!」

清香はすっかり瑞樹に感心した様子だ。

「とりあえず、ここで1回休憩入れましょう!」

凛音が休憩の合図をした。

「清香、私、瑞樹と十夜に飲み物買ってくるね!」

「あ、ごめん、加奈!私にも!」

「オッケー!」
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