俺達にはオーナーがいる

そうこうしている間に唯の出かける時間になり「行ってらっしゃい」と3人が送り出すと、3日間唯は家を空けた。


「11時…就寝のはずだけど?」


シャワーから上がって来たばかりの連の姿を見て唯がいう。
唯が帰って来ていたことにビックリして動きをが止まる。

「ん?」と覗き込む様に連の顔を見る唯。


「そうなんですけど…目が覚めちゃって。」


連が言うと、無表情で唯は蓮を見つめる。


「あっそう言えば、冴が唯さんに言いたい事があるって。」

「…言いたい事?」

「中間テストでオール100だったらしいですよ?あの超進学校で!!」


クスクス笑う連は、自分で言いたかっただろう冴の怒る顔を想像した。そんな連を見て…


「へぇ。見た目と違って頭いいんだ…冴って天才?」


あまり興味がなさそうに軽く笑いながら流すと、連は真剣な表情で…


「ひどいよ、唯さん!あの子はひたすら勉強してるよ?」


「…そうなの?」


だから何?と、言わんばかりの返答に


「…はぁ、まぁいいや。…唯さんも早く休んでください。」


連は、冴が余にも不憫に思えて来て…自分の事でもないのに心を痛めながら部屋に戻る。唯も連を見て3階に上がって行った。


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