俺達にはオーナーがいる


階段の方から声がして2人とも振り向くと
壁にもたれかかりながら2人を見ている唯がいた。


「唯さん。」

「風呂でたらすぐに掃除に来い!」


唯は人差し指を動かして
"こっちにこい"
の合図をすると、冴は立から離れ
唯に向かって歩き出す。


「はい。」


うつむきながら冴はそう返事をすると
唯に肩を抱かれ


「立は早く風呂入れ。」


と立に言って、階段を降りた。

明らかにテンションのおかしい事に冴に
声もかけられず、溜息の様な息をはいた立。

下に降りると連が雑巾を持っていた。
それを見て唯が冴の背中を押して
連に冴を預ける。


「連。冴にやらせろ。
冴も掃除終わったらさっさと
部屋もどれよ?」


そのスグ後


「唯!!」


ゲストルームから晴人が顔を出して呼んでいる。


「今行く。」
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