俺達にはオーナーがいる


バチン

おデコの痛みとすごい音にパチっと目を覚ます冴の目には唯が映る。


「あ…。」


朝と一緒だ。
冴は、目が覚めて目の前に唯がいる事をすごく嬉しく思いながら…。


「夢??」

「…デコ痛くないの?」

「…痛い…。」

「じゃ、夢じゃ無いんじゃん?」


そうか…。
と、ただ納得する。


「抱き合って寝てんじゃねぇ。」


唯にげんこつを貰う冴は
痛みに悶絶。


「…あれ?立くんは??」

「部屋帰ったよ。冴も早く戻れ。」

「うん…。」


返事をするが、動かない。
それを見て、唯が言う。


「連れて行って欲しいの?」


その言葉に冴は顔を真っ赤に染める。
クスクス笑う唯に


「大丈夫!」


そう言い残して、足早に部屋へと向かった。
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