キミを想う。



「ゆずさぁ、もっと自分に自信持ちなよ」


「…ぅ、だってぇ」


休み時間、幼稚園からの幼なじみである菜々ちゃんが呆れたように息を吐いた。



「私はあんたの性格を知ってるからいいけどさ、あんたを知らない奴はあんたのこと暗いやつだって思ってるよ?いいわけ?」


「…分かってるよ。でも、人と話そうとしたら緊張しちゃうんだもん」


「だもんって…。自分変えなきゃ友達出来ないよ?」


心配そうに言う菜々ちゃんに「うん…」と小さく返す。



菜々ちゃんは私と違ってさばさばした性格で、男女の友達が多い。


菜々ちゃん以外の友達がいない私を気にかけてくれてる。


誰とでも仲良くなれる菜々ちゃんが羨ましい。




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