キミを想う。



「お、やっぱりユキ来てんぞ?」


ユキ?


どっかで聞いたような…。



「あっ!」


「…あっ」


屋上に出て来た集団を見てると、一人と目が合った。



「笹原さん…?何で?」


「え、えっと…」


言葉に詰まる私の前に腰を下ろすと、いつものように顔を近付け耳を傾けてくれた。



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