【完】好きじゃないもん!


「おい、直もそういうのか?」


そりゃあみんなそういうだろ。

だって、大智は世間で言ういわゆるイケメンの部類に入る。


ミルクティいろの綺麗な髪は風に揺れてブラウンの瞳は優しそうにたれている。



「俺、無理だよ。直みたいにかっこよくねぇし。」

そんなこという大智。



「・・て。俺がかっこいいわけ?」

俺が尋ねると2人あわせて頷いた。




「まあ、直は俺らと違ってクール系の王子様って感じ?」

「王子様?」


シンデレラの世界じゃあるまいしいまどき王子って言うたとえが古い。


「そうそう、黒髪に切れ長めの瞳、口数は少ないけど笑った顔は女子骨抜きですな。」


ふむふむ・・・


「って、俺のことそんな目で見てたのかお前ら・・・。」


俺が、そういうと2人はあきれた。


「突っ込むところおかしいって。・・・ほら、周りを見てみろ。」


よっしーに言われて周りを見渡す。

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