【完】好きじゃないもん!

未優は腕を組んでそっぽを向いてしまった。


「何で、おこってるの?...ねえって、」

「...そんなの。...そんなのあなたがかわいいからに決まってるじゃない。」


顔の温度が急に上がった気がした。

未優みたいな子に、

しかも照れながら怒りながらほめられててれないひとはいないだろう。



でも、

「私、かわいくないよ?...うん、神に誓って。」


そう、別にモデルをやっているわけでも芸能界にいるわけでもない凡人だよ?


「未瑠、そこ神に誓っちゃうの?...まあ、未瑠らしいか。」


うんうん、と1人で納得する由宇。


はあ、私らしいってどんなのよ。


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