【完】好きじゃないもん!
「でも、正直に言う。俺は...よくわかんないけど。お前のこともっと...。」
直が頭をかきながらうつむきながら言った。
「もっと...。知りたい。」
ぱっと顔を上げた直と目が合った。
う...そ。
うれしいのかな?
今、私うれしいって思ってる?
「だから、お前の返事に答える。...付き合って?」
首を傾けて子犬のような目をした直。
あぁ...。
そんなの反則だよね。
「...だめ。...なんていえるわけないじゃん。」
恥ずかしくって目をそらした。