【完】好きじゃないもん!


「よっと。」


城戸君の声とともに床が遠くなったように感じた。


も、持ち上げられてる!?



「お、降ろしてよ。重いから。」


「重くねぇって。ってかほっとけるわけねぇじゃん。」


・・・。


もう、どっちなの?


城戸君、あなたは意地悪なの?

それとも、優しいの?


何で、私を持ち上げて心配してくれるの?



ねぇ、わかんないよ。

分かるのは、城戸君の暖かい腕の熱だけ・・・・。


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