【完】好きじゃないもん!


なぜこう思うのかは分からない。


でも、



泣かした原因が俺にあるのだったら、そばに言ってやらねぇと。



ただ、純粋にそう思ったんだ。


未優は少し驚いたような顔をすると俺から離れた。



「残念ね。またはなしましょ?」


「んなわけあるか。絶対やだね。」



即答して後ろを向いて歩き出そうとした。



そのとき、


「直・・・。」


小さな消え入りそうな声が聞こえたんだ。


でも、振り向かず歩き出した。


< 69 / 239 >

この作品をシェア

pagetop