年上ヤクザ



今日は文化祭か…。


学校に着くと人で敷地が埋めつくられていた。


その中に入って行こうとすると…





「片桐亮!」


突然フルネームで呼ばれ、半分キレながら振り返ると…



「圭介か…?」


息が上がっている圭介がいた。


「お前…セレナと別れたのか?」


「…あぁ…。」


「何で…!今セレナが…山下組に誘拐された。」



その言葉を聞いた瞬間、俺は圭介の胸ぐらを掴んでいた。



「どういうことだ!」

「…それは…こっちのセリフだよ。

俺はお前を信じてた!アイツに…光を見せるって。


なぁ、片桐。
セレナが嫌いか?アイツは…ずっと一人だった。


お前と出会って…セレナは本気で笑ってた。」


圭介が泣き崩れた。













< 149 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop