愛して。【完】
あたしがそう言って顔を向けると、満足そうに大河はあたしの目を見る。
真っ直ぐ、汚れの無い目で、あたしを見る。
…あたし、この目嫌いだ。
何もかも見透かされているような……何もかも知ってるような目。
あたしのこと、知ってるよって目してる。
何も知らないくせに。
「淫乱女」
「遊び人」
「男好き」
「顔が取り柄」
そんなあたししか知らないくせに。
そんな目で…あたしの持ってない真っ直ぐな目で、あたしを見ないで。