大好きなキミへ
うそつきまいる
「木下、きーのした。」

放課後、誰かがあたしを呼んでいる。

でも、それは楓でも、愛梨でもなかった。

「三浦くん?」

呼んでいるのは、三浦拓実くんだ。

スポーツ万能で、容姿もなかなか悪くない。

本人は、全然目立とうとしてないのに、自然と目立ってしまう。

だから、あたしたちのグループとも仲がいい。

まぁ、愛梨が三浦くん大好きだもんな。

愛梨自身は否定してるけど。

「いい加減、その呼び方やめろよー、拓実でいいって。」

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