鳥籠の中の少女

どうしよう

「はぁー..........」



私は今、自分の部屋にいる。



クーラーのかかった、涼しい部屋。



その部屋のベッドに寝転がりながら、私はずっと、考えていた。



あの日の言葉が、私の頭の中で、何回もリピートする。



その言葉が、私の体を縛り付ける。



もう、大丈夫だと思ってたのに...........



静かな部屋にケータイの音が鳴る。



誰だろう?



私は重い体を起して、机の上にあるケータイを取った。



愛璃か.........



私は出るかどうか迷った。



あの日から、登校しなかった私を心配してくれてたに違いない。



だから、何を話せばいいか分からなかった。



でも、指は自然と通話ボタンを押していて、いつの間にか、耳にケータイを当てて、口を開いていた。



「もしもし」



『緋結?よかった。出てくれないかと思ってた』



この1文でも、愛璃が今まで、電話をするのを躊躇っていた事が分かる。



それなのに、私が口にした言葉は冷たかった。
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