鳥籠の中の少女
これはみんなにとっては驚く事。



そして、私も驚く事なのだから。



愛璃の心理が分からない。



「話したい事があるから、屋上行こう?」



もう1度聞いてくる愛璃。



何の話か分からないけど、行ってみよう。



どうせ、何かの文句だろう。



「いいわ」



私は承諾して、愛璃と屋上へ向かった。



屋上へ行くまではどちらも話さず、嫌な空気が漂っていた。



屋上への扉が開いた瞬間ピューと入ってきた涼しい風。



その風を感じながら屋上に出た。



愛璃は真っ直ぐ歩いて、フェンスの所まで来ると振り返って、フェンスに寄りかかった。



私は少し、距離を置いて、愛璃の前に立つ。



暫しの沈黙が流れた。



その沈黙を破ったのは愛璃だった。



「緋結、ごめん」



最初の一言が謝罪の言葉で、私は驚いた。



と言っても、表情には出てなくて、心の中で驚いただけ。



驚き方も忘れてしまった私には表情に出せない。



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