君がいたから
たどり着いた場所は屋上
「まぶしっ」
薄暗い階段から
いきなり明るい表へ出たから
太陽の光が目にしみた
「空・・・青いな・・・」
入ってきたばかりの扉を閉めて
其処にもたれかかる
そして、澄んだ空を見上げた
自然と、目から雫が零れ落ちる
「あれ、な・・・んで・・・」
服で何度拭っても
また溢れてくる
「・・・・・っ」
諦めてコンクリートの地面に座り込む
片膝を立てて、其処に顔を伏せた
好きだった本当に
大好きだったんだ
彼女の言葉はいつだって自分の心に響いて
愛しくて
何よりも大切だった