大切な人


私は、いつもその言葉に

『そ~だね』


と返している


私は、演技でも蓮の彼女になれるのが
ものすごくうれしい

でも、蓮は違うんだね


「それじゃ、撮影はじめるよ」

「は~い」
『は~い』

私たちは、カメラの前にたつと
本物のカップルになりきる

私たちは、どっちからでもなく
手をつなぎ、最高の笑顔をする


私は、この瞬間がものすごくうれしい


「はい、お疲れ様」


その言葉で、私たちはカップルじゃなくなる

私と蓮は、帰る支度をしてると
直樹さんと美晴さんがきた

「私たち、今からやらないといけない用事があるから、2人で帰ってちょうだい。それと、遥のお母さんから、蓮を連れて帰ってきなさいだって。蓮!!遥のことよろしくね」

「うん」



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