続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~
それから由佳と別れて家に戻った私は、早速夕飯の準備に取りかかった。
正直、家事は苦手。
料理本とにらめっこしながら悪戦苦闘だけど、これくらいは自分でしたい。
悠斗はメイドを雇えばいい、って言ってくれたけど悠斗の身の回りの事は私がやりたいの。
私と悠斗の空間に誰も入って来てほしくない。
時計を見ながらおぼつかないながらも手を早める。
『ピンポーン』
……わ!
インターホンの音に驚く。
え、もう帰って来ちゃったの?
まだ夕方なのに。
エプロンで手を拭いながら玄関へと向かった。
長い廊下がもどかしく駆け足になる。
早く…早く会いたい。
玄関の向こうに彼がいる。