嘆きの天使-ジュニアイドル葵の事情-


「はい、OK。

……この子の場合、
恥じらいをテーマにした内容にしたほうが良い。

だからジャケット用は
こんな感じで良いんじゃないか」



カメラマンは
緒川さんにそう告げると、

次にビデオカメラに持ち替えた。



「また言われた通りに動いてくれる?

俺のほうで、
良いアングルから撮って行くから」



カメラマンの低い声が
妙にいやらしく聞こえるが、

私は言われた通り、

ベッドの上で
ゴロゴロと寝転んだり、

セーラーの紐を解いたり、

スカートのファスナーを下ろしたり……。


そして、
脱げかけのセーラー服のまま、

お尻を突き出す。



自分では訳が分からないポーズを

言われたまま繰り返した。



「OK!セーラーはこの辺で良いんじゃないかな」



その声に
乱れていたセーラー服を整え、

緒川さんに目を向けた。



これで大丈夫?


これでお父さんは怒らないよね……。



「次、水着に着替えて!

はいはい!!
押しているからさっさと行くよ!!」



手をパンパンと叩きながら、

緒川さんはその場の空気を締めた。



「葵ちゃん、
二階に水着が用意してあるから」



原田さんに支えられるように
二階へ上がり、

セーラー服を脱ぐと、水着に着替えた。



白のビキニは、
紐のように細く、

お尻はTバックになっていた。



こんな水着で泳いでいる人を
見たこともないし、

しかも中学生の私が着るのだ。


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