命〜失って気付くモノ〜
第十四章 一人…
そんな中、気づけば肌を刺すような寒さもすっかりなくなり、季節は春―――





私は就職も決まらないまま2年の過程を終了し、卒業式を迎えた。




今日で学生も終わりかぁ…



私は朝早くから予約していた貸衣装屋さんへ行き、黄色い振り袖に、緑と深緑がグラデーションになった袴をはいた。





髪の毛もアップにしてもらいメイクもいつもより派手に…






『なんか七五三みたい…』

私は鏡に向かって呟いた…
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