希望という名のきみへ

地球上にあるリヒテンシュタイン博士が造った7つのミテラのうち、わたしがいた第三ミテラと現在も通信が続いていたのは4つだけだ。

その事実はわたしも認識していた。

通信不能な2つのミテラは、生存者が絶滅したか、マザーコンピュータが壊れたか。

いずれにせよ、ミテラの外でもこうやって生きることが可能なのだ。

ここにミテラから弾き出された地球人の生き残りがいたとして不思議はない。


既に地球人と新人類の融合は始まっていたということか……


「わたしも、新人類の子を宿すのか?」

「それはお前次第だミク。愛が無ければ命は生まれない。それはお前たちが身を以って証明したことだろう?」


わたしは永遠を見た。


「わたしはお前を必要としている」


永遠は愛という言葉を必要に置き換え、私を見つめていた。
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