Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…っ、」
息が、苦しくなる。
上手く呼吸ができない。
夕都のことばも、優しさも、抱擁もキスも。
全部、嘘だったの?
ただの気まぐれ?
遊び?
…違う、期待した私がいけないんだ。
夕都が好きなのは、釉梨さんただ一人。
これまでも、今も…
そして、これからも。
夕都は、もとから私に興味なんてなかった。
ぐるぐると、自分の感情が渦巻いていく。
なにがなんだか、もうわけが分かんない。
溢れそうになる涙を歯を食い縛って堪える。
このままここにいると、わけ分かんないこと、口走っちゃいそう…。
ぐちゃぐちゃの感情を抱えたまま、私はリビングを飛び出した…──。