私立聖ブルージョークス女学院
 校長はいよいよ困惑した顔になって、僕の方に視線を向けた。
「片山先生はどう思われますか?あなたはわが校で唯一の若い男性ですから。ひとつ忌憚のないご意見を聞かせてもらえませんか?」
「は、はあ。何と言うか、その、申し上げにくいのですが……」
「いえ、ここは遠慮なさらずに、ずばりと」
 綾瀬先生が僕を促す。まあ、本人がそう言うのならいいか。僕は椅子から立ちあがって、おもむろに発言した。
「では率直に。綾瀬先生がそれに乗りたいだけだと思いまーす」
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