雨をあびるアジサイ


美里は突然、叫ぶような声で否定した。


「ちがう」と小声で何度もくり返す。


「ショックだったのは、あなたが亜紀さんを想ってることじゃなくて……」


「だったら――」


「あの火事そのもの!……なの」


「そのものって?あれは隣家から発生した火事が――」

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