佐山君とバスケ
「二位?へー。そうなの。」

佐山の顔が青い。


「次は一位とりなさいよ?」

「は…はい」


「よろしい。」


あーそういえば佐山って成績優秀なんだったな。

「今度勉強教えてね」


「やだ」


「蓮太!」


「全力で教えます!」


どうやらお母さんには頭が上がらないようだ。


「まあー!あんたもイケメンだわ〜」


「本間ですか?そらおおきに!」


茜とお母さんも仲良くなり、私達は夕食をいただいてかえることにした。


「ただいまーっと」


「親父だ…」


「「「「「おかえり!」」」」」


「おう!ありゃべっぴんさんがいるよ。もしかして蓮太のコレ?」


楽しそうに小指を出してニヒヒと笑う、少しハスキーボイスなおじさん。


佐山父だ。


「あ!お邪魔してます!私佐山君の…「俺の彼女の早苗。」


「やっぱりかー!それにしても蓮太なんかを選ぶとは、早苗ちゃんも目が悪いねぇ!」


ガハハと豪快に笑う佐山父。


本当にこの家は楽しくて明るくて素敵な家だと思った。


茜は相変わらず愛結美ちゃんにベタベタだけど。
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