続・狼彼氏×天然彼女
うんうん、と4人は頷いて自分のノートを広げて勉強を始めた。
勝手に勉強し始めてんし…。
俺の許可なく?
まぁ、許可を取ったとしても、こいつらを部屋に入れるつもりはねぇけどな。
てか、俺が勉強してーのに、これじゃあ自分の勉強がちっとも出来ねぇじゃん。
「はいはい!」
急に手を挙げて、ノートを指差してる、修夜。
「…あ?」
目を輝かせ、ノートの一部分を指差しながら俺を見続けた。
なんだよ、気持ち悪ぃな。
周りのやつらは黙々と勉強を進めてんのに、なんだよ、こいつは。
「ここ、ここが分かんねぇ!」
は? 俺に言ってんの?
「先生っ!雨宮先生!僕、ここが分かりません!」
「…は?先生?」
修夜は髪の毛をくしゃくしゃと掻いた。
なに、キレてんだ?
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