続・狼彼氏×天然彼女





そして夏休みになり、あたしは舜との約束を果たすために、近くの海まで来た。




「いらっしゃいませ(ハート)」

「「キャー♪!」」

「ご注文は、どれになさいますか?」

「「あなたで♪」」



いやー、これはすごいこと。

お見事な技ですね。

女子の目は、ハート。

これは、すごい。



太陽がギラギラと輝いていて、人はザワザワと騒いでいる。



熱いのに、焼きそばをジュージューと鉄板の上で焼いて

隣では、お好み焼きを焼いてる。



あたしの額には、じんわりと汗が浮かんでるような感じがした。




「あの、あのー、すいません」



あ!そういえば、あたしはアルバイトでかき氷作ってたんだ。



「…へ?あ、すいません」


「つか何?客を放っておくとか、マジでありえないんだけど」



目の前のお客さんは、案の定ギャル系の人たちでカンカンに怒っている様子だった。



うっそーん。

こういう場合どうすんの?



「可愛いからって、サボっ…」

「すいません」

「…え?」



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