続・狼彼氏×天然彼女





だから、いらねぇよ!

遠慮とかしてねぇし。

迷惑なんだっての!



「ついでに実紅ちゃんも送ってってやるよ。…あ!実紅ちゃん!」



実紅を見つけると、すぐに実紅の本へ駆けつけ、さっそく住んでる場所を聞いてるようだった。



つか住んでる場所っつっても、寮だし、学校の中だから部外者は入れねぇし。



しかも実紅と俺の部屋は隣同士だから、どっちかだけ聞けば分かる



……って、駄目だろ。


せっかく逆らえない山崎さんに勇気出して住んでる場所教えなかったのに、実紅が言ったら



……おしまいじゃねぇか。



「はっ?なに、舜と実紅ちゃんの高校って寮制なの?!」



あいつ、言ったな。

学校のこと説明したな。




山崎さんの驚いた声が、海の家の中だけに響いていた。



いつの間にか10時になっていて開店時間になった。



「お前ら準備終わったか?」



山崎さんが、バイトたち皆に問いかける。


バイトたちは「はい」と元気よく返事をして仕事場についた。



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