続・狼彼氏×天然彼女






って、違くて。



「来てないよ?」


「…他には?」



他に?



舜は教室のドアから動こうとはせず、その場で話し続けた。




「他にも、来てないよ?」


「…っ…来るっつたのに…」



一人で呟く舜。


あたしには状況が読めず。



「此処に誰か来たらメールしろ。………いいな?」


「…え…なん…」





『なんで?』と言おうとした時、舜の後ろに現れたのは、何ヶ月ぶりに見る空だった。



「……空…」



あたしのその声に舜は反応して、後ろを振り返った。



でもなんで、空が此処に来ることを、そんなに警戒するんだろ…。




「来るっつっといて、おせぇんだよ、来んのが」


「来んなっつったのは舜じゃん」


「絶対にお前は来んだろ。山崎さんが来たんだから」




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