続・狼彼氏×天然彼女





あれから無言のまま寮に着き、あたしたちは舜の部屋に入った。



「…何か飲む?」


「うん、ココア」



いつも飲み物はあたしに淹れさせるくせに
今日は優しいからか、積極的に淹れてくれた。



「…ありがと」



舜から暖かいココアを受け取り
カラカラになった喉に暖かいココアを流し込んだ。



………っ!



横にあった鏡で気付いた。


泣きすぎて、目の周りが凄いことになっている。



「目なんか気にすんなよ。全然分かんねぇ」



いや、そう言ってるうちから気付いてるってことでしょ。



舜がそんな事を言うから、ついクスッと笑ってしまった。



「なに笑ってんだよ」


「だっ、だって、……全然フォローになってないんだもん」


「あ? 文句あんのかよ」



………。



あらららら…いつも通りの舜に戻った感じですか?



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