夢で待つよ
出会い
今まで人生でいいことなんて
少しもなかった。


あの日、達哉に会うまでは…


生まれてから不幸の連続。
幼い頃両親が離婚し、
母は私が小学校にはいる前
男を作って出て行った。

それから私のことは祖母が育てた

その祖母も私が中学を卒業する
直前に癌で亡くなった。

15で天涯孤独になった私を
心友の由貴と愛美が励ましてくれた


祖母は、決して優しくなかったが
亡くなるのはやはり辛かった

幼い頃から愛情と言うものを
全く感じず育った私が
誰かをこれほど愛するとは、
思ってもいなかった。

入学式当日。
由貴と愛美と私は同じクラスだった

3人ともとても喜んだけど、
2人は中学から好きな人と離れ、
少し残念がっていた。
『私と同じクラスなのに…』
心のなかでそう思った。
人を好きになったことがない私に
2人の気持ちは理解出来なかった

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