ありえない彼氏
それと同時に鳴った家のチャイム。

外からは斉藤くんの声が聞こえる。


翔太は少し体を離すとにこっと笑い、額に小さくキスをした。


「今日はみんなで楽しもっか!」

「うんっ!」


私たちは笑い合うと、玄関の鍵を開けに行った。



その後はみんなでしゃべりながら、ゲームをしたり、テレビを見たり。

斉藤くんは翔太に何度か殴られてたけどね…。


そんなこんなで過ごしたクリスマス。


翔太と一線を越えることはなかったけど、今はまだこれでいい。

そんなに背伸びする必要もないしね。



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